遊牧民さん~Flyingcarpetとのご縁
【遊牧民さんから、直接届くギャッベ】
イラン・イスファハンの街から離れた山あい。そこには、今も羊や山羊とともに暮らし、季節の移り変わりを感じながら生活する遊牧民さんたちがいます。そんな遊牧民さんたちが、暮らしの中で一枚一枚織り上げているのが「ギャッベ」です。ギャッベは、決められた図案を見ながら織る絨毯ではありません。動物や植物、家族への願い、いつも見ている風景など、織り手の心にあるものが自由な模様となって表れます。だからこそ、一枚一枚表情が違い、同じものは二つとありません。
【フライングカーペットと遊牧民さんとの、長いご縁】
私たちが遊牧民さんから直接ギャッベを買い付けているのには、理由があります。フライングカーペット代表のモハンマドのお母様は、かつてイスファハン近郊の遊牧民さんたちに勉強を教える先生でした。モハンマド自身も幼い頃から母親について遊牧民さんたちのところへ行き、子どもたちと一緒に遊びながら、その暮らしや人柄に触れて育ちました。それは、仕事として始まった関係ではありません。子どもの頃から知っている人たち。一緒に遊び、時間を過ごしてきた人たち。そのご縁が今も続いています。現在は、モハンマド自身が遊牧民さんたちを訪ね、直接ギャッベを買い付けています。現地で一枚一枚を手に取り、毛の質感や色、織りの表情を確かめながら、「これはお客様に喜んでもらえそう」と思うものを、自分の目で選んでいます。
【ギャッベの向こう側にある、遊牧民さんの暮らし】
現在の遊牧民さんの暮らしも、昔から変わらない部分がある一方で、時代とともに少しずつ変化しています。移動する生活を続ける人もいれば、定住して暮らす人もいます。そんな中でも、家族とともに羊を育て、羊毛を大切に使い、自分たちの手でギャッベを織る文化は受け継がれています。フライングカーペットが大切にしているのは、ギャッベだけを日本へ届けることではありません。その一枚が生まれた場所。そこで暮らす人たち。そして、長い年月をかけて育まれてきた手織りの文化。そんな背景も含めて、皆さまに知っていただきたいと思っています。モハンマドにとって遊牧民さんたちは、単なる仕入れ先ではありません。幼い頃から知っている大切な人たちです。だからこそ、直接会って話をし、その人たちが織ったギャッベを自分自身で選び、日本へ届けています。一枚のギャッベを眺めていると、そこに描かれた模様だけでなく、山々や草原、羊たち、そしてそこで暮らす人々の姿まで想像できるような気がします。人から人へ。顔の見えるつながりから生まれるギャッベ。私たちは、これからもこのご縁を大切にしながら、遊牧民さんのギャッベをお届けしていきます。
